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指標を増やすほど、経営は鈍る

数字を見る画面は、作った月がいちばん見られ、半年後には誰も開いていません。原因は画面の出来よりも、載っている数字が多すぎて、どれを見て何を決めるかが決まっていないことにあります。足す側にだけ理由があり、捨てる側に責任者がいないため、指標は片道で増えます。

5個から8個なら、決まる 30個あると、都合のよい数字を選べる 530 会議で見る数字の数 その場で決まる数

作った画面が、半年後に開かれなくなるまで

数字を見る画面を作った会社では、たいてい同じ経過をたどります。作った月は全員が開き、3か月後には担当者だけが開き、半年後には誰も開いていません。そして翌年、また新しい画面を作る話が持ち上がります。

この経過を画面の出来のせいにすると、次に作る画面も同じように使われなくなります。見た目を直しても、載っている数字が多すぎて、どれを見て何を決めるのかが決まっていない状態は変わらないからです。以下では、会議で見るために決めた数字を指標と呼びます。

指標が足される理由と、捨てられない理由

指標は、足すときには理由が用意できます。新しい商品を出した、部署が増えた、去年うまくいかなかった。どれも正しい理由です。

捨てるときには、これに見合う理由がありません。要らないから捨てる、では誰も動きません。その数字を提案した人がまだ社内にいれば、なおさら言い出しにくくなります。足す側にだけ理由があり、捨てる側には責任者がいないので、指標は片道で増えていきます。

会議で見る数と、その場で決まる数

会議で30個の数字を見ても、その場で決まるのはせいぜい2つか3つです。残りの27個は、見たという事実だけが残ります。

時間の無駄よりも重いのは、説明する側が数字を選べてしまうことです。売上が落ちた月でも、30個あればどれか1つは上がっています。上がった1つを持ってくれば、会議はその話で終わります。指標が多い会社ほど、悪い数字が議題に上がりません。

最初の1枚に、何を残すか

最初の1枚を作るとき、多くの会社は何を載せるかから考えます。この順番だと数は必ず増えます。載せたい人に対して、載せない理由を説明できないからです。

順番を逆にします。まず、毎週の会議で決めることを3つ書き出します。次に、その3つを決めるために要る数字だけを載せます。決めることと関係のない数字は、正しくても載せません。この手順を踏むと、1枚に残るのはたいてい5個から8個です。

捨てる基準を決める時期

作った後に、これは要らないと言い出すのは、人を否定する話になります。作る前に基準を決めておけば、同じ話が基準の話になります。

基準は簡単で構いません。3か月続けて会議で言及されなかった数字は落とす。事業が変わって定義が合わなくなった数字は落とす。この2つを先に決めて文書に書いておくだけで、半年後の議論が変わります。

当社の場合。画面を1枚から始めます

データ基盤構築では、何を数えるかを決めるところから始めます。毎週の会議で決めることを先に書き出し、そこから逆に、開く画面を1枚に決めます。画面を増やすのは、最初の1枚が実際に使われてからです。

捨てる基準と、画面をやめる基準は、当社が先に文書にします。基準に当たった数字を実際に外すのは、面談で確認したうえで顧問先にお願いします。月額5万円(税別)からです。

よくあるご質問

指標は、いくつまでが適切ですか
毎週の会議で決めることを3つ書き出し、それを決めるために要る数字だけを載せると、たいてい5個から8個に収まります。数から決めるのではなく、決めることから逆算します。
指標が多いと、何が起きますか
30個あれば、売上が落ちた月でもどれか1つは上がっています。会議はその1つの話で終わります。指標が多い会社ほど、悪い数字が議題に上がりません。
いらない指標は、どう捨てますか
作った後に要らないと言うと、人を否定する話になります。作る前に基準を決めます。3か月続けて会議で言及されなかった数字は落とす、事業が変わって定義が合わなくなった数字は落とす。この2つで足ります。

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